柊あずさ
「アタシ? アタシは柊あずさ」
「なに? なんか問題でもある?」
「はぁ? なに言ってるの?」
「趣味? アンタ、アタシのストーカー?」
「早く起きなさいよ」
「朝よ!!」
「私の命令が聞けないの?」
「とっとと起きなさいよ!!」
「いつまで寝てんのよ」
「ちょっと!! アタシの体触らないでよ!!」
「な、なに寝ぼけてるの……。や、めなさいっ!!」
「やめて、そこはダメ……よ、弱いんだから……あんっ」
「あんっ!! ダメダメ、朝からこんなこと……」
「ハァハァハァ、こ、こんなのダメ……」
「お、起きなさいよ……早く、起きて……お願い」(息声)
「も、もう〜っ!! このアタシにあんなことして……」
「はい。おにぎり。作っておいてあげたわよ」
「お……おいしい?」
「置いていくわよ?」
「そんな悲しそうな顔したってダメ」
「どうしてアンタなんかと……」
「ちょ、ちょっと……息が耳にかかって……くすぐったい……」
「もう、アンタのせいだからね」
「しっかりしなさいよ」
「褒めたって、何も出ないんだからね」
「宿題は? どうせやってないんでしょ」
「カッコいいとこ……見せてよね」
「やったぁ!」
「すごいすごい!」
「アンタがもちなさいよ」
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