綾辻アリカ


「……綾辻アリカ。高校一年生」
「……趣味は読書。好きな作家は太宰治」
「あの人とは何度生まれ変わっても結ばれる……」
「抱いてくれるの……待ってるから」
「……電話、鳴ってた」(不機嫌そうに)
「メール? 私以外の誰に送ってるの?」(不機嫌そうに)
「……ふぅ」(息声)
「……はぁ」(ため息声)
「貴方はわたしの物」
「どうして分かってくれないの?」
「……逃がさない」
「これから、デート」
「あんなに激しかったのに……」
「……そう。でももう遅いの」
「そう……キス……してくれないの」
「……そう。でも、拒否権は無いの」
「……大丈夫。私達はつきあっているのですもの」
「……大丈夫。生まれ変わっても一緒だから」
「……どこに……行っていたの?」
「……磁場が良くない」
「……変な電波が邪魔するの」
「付き合っているのだから……」
「……好きって言ってくれたから、ポニーテールした」
「メガネはしたままが良い?」
「……いいの。ふたりなら、それで……」
「……一緒に行きましょ?」
「……運命だから」
「誰にも渡さないから」
「あの日見たイルミネーション、綺麗だった……」
「みんな消えちゃえばいいのに……」

TOPへ

(c)株式会社バロックワークス